◆「中毒リスト一覧表」について
★このページは、ハンドルネームりんママさんが個人サイト「わんだーてーる」に2004年より掲載されていたコンテンツでありますが、2012年にりんママさんより獣医師広報板に掲載することを許可され、公開しております。
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名前 | 科名 | 部位 | 成分 | 症状 | 備考 |
アイビー | ウコギ科 | 葉、果実 | 嘔吐、下痢、腹痛 | セイヨウキヅタ、ヘデラ | |
アイリス類 | アヤメ科 | 根茎 | イリシン、脂肪油 | 嘔気、嘔吐、下痢、腹痛、胃腸炎 | イヌとネコにおける中毒の報告はなに。 |
アオツツラフジ | ツツラフジ科 | 全株 | トリロビンなど | 呼吸中枢麻痺、心臓麻痺 | エビヅルと似ているため誤食に注意。 |
アカザ | アカザ科 | 全草、主に葉 | 顔や手のほてり、【大量摂取】:紫外線による皮膚過敏症 | ||
アキカラマツ | キンポウゲ科 | 全草 | マグノフロリン、タカトニン | 【大量摂取】:神経麻痺、血圧下降 | [高遠草]薬草センブリの代用として使用されることが多い。 |
アグラオネマ | サトイモ科 | 全草 | シュウ酸塩 | 皮膚炎、 流涎 | |
アサ | クワ科 | 穂、葉含めた全体 | テトラヒドロカンナビノール | 下痢、錯乱、興奮、幻覚、散瞳、痛覚知覚麻痺、呼吸減少、体温低下 | |
アサガオ | ヒルガオ科 | 種子 | ファルビチン:樹脂配糖体 | 嘔気、嘔吐、下痢、反射低下、瞳孔散大、幻覚、血圧低下 | |
アザレア | ツツジ科 | 葉、密 | グラヤノトキシン、ロードヤポニン | 流涎、嘔吐、徐脈、痙攣、昏睡、死亡 | |
アジサイ | ユキノシタ科 | 蕾 | 青酸含有 | 【大量摂取】:痙攣、昏睡、呼吸麻痺、死亡 【少量】:嘔吐、沈鬱、元気消失 | イヌとネコにおける中毒は希である。 |
アセビ | ツツジ科 | 葉、枝、花を含めた全株 | アンドロメドトキシン他 | 腹痛、嘔吐、下痢、神経麻痺、呼吸困難 | |
アゼムシロ | キキョウ科 | 葉 | ロベリン | 胃腸痙攣、嘔吐、呼吸中枢麻痺 | 水田、湿地などに野生。 |
アボカド | クスノキ科 | 種子、 | 痙攣・呼吸困難 | インコ、オウム、モルモット、ウサギなどのペットに与えると中毒症状をおこすことがある。 | |
アマリリス | ヒガンバナ科 | 球根 | 悪心、嘔吐、下痢、流涎、低血圧、頻脈、肝障害、脱力感 | ||
アミガサユリ | ユリ科 | 主に球根 | フリチリン、ルチチラリン、ベルチオリンなど数種類 | 中枢神経麻痺 | |
アヤメ | アヤメ科 | 根茎 | 嘔吐、下痢、腹痛、胃腸炎など | アイリス類参照 | |
アロエ類 | ユリ科 | 樹液中 | バーバロイン | 下痢、赤色尿、【大量摂取】腎炎 | |
アンズ | バラ科 | 未熟な種子 | アミグダリン | 呼吸中枢や血管中枢の興奮、重症では死亡 | |
アンスリウム | サトイモ科 | ||||
イエロージャスミン | マチン科 | 全草 | アルカロイド系 | 運動失調、嚥下困難、痙攣発作、呼吸筋麻痺、死亡 | |
イカリソウ | メギ科 | 全草 | ピメジン、ノカリイン他 | 知覚神経興奮 | |
イケマ | ガガイモ科 | 全草 | シナンコトキシン、強心配糖体 | てんかん様痙攣、よだれ、嘔吐 | |
イチイ | イチイ科 | 葉、種子 | タキシン | 痙攣、呼吸麻痺、嘔吐、腹痛、悪心、筋力低下 【大量接種】:呼吸困難、痙攣、不整脈、突然死 | 果肉は食用。 |
イチジク | 葉、枝 | フロクマリン | 皮膚のシミ、粘膜糜爛 | ||
イチハツ | アヤメ科 | 根、花 | テクトリジン、エンビニン | 【多量摂取】:胃腸障害 | |
イチヤクソウ | イチヤクソウ科 | 全草 | ピロラチンアルプチン他 | 血管拡張による血圧低下 | |
イチョウ | イチョウ科 | 果肉、種子 | フェノール化合物、ヒスチジン | 嘔吐、下痢、痙攣、呼吸困難 | |
イヌサフラン | ユリ科 | 塊茎、根茎、種子 | コルヒチン | 中枢神経麻痺、呼吸麻痺、目に入ると失明可能性、口腔喉灼熱感、嘔気、下痢、皮膚知覚減退、呼吸困難、重症の場合死亡 | |
イヌホオズキ | ナス科 | 全草 | ソラニン、サポニンなど | 目に入ると瞳孔拡散作用あり | 民間薬として使われることもあるが、ナス科植物には毒性が強い物が多いので注意が必要。 |
イヌマキ | マキ科 | ||||
イラクサ | イラクサ科 | 葉、茎の刺毛 | 蟻酸他 | 【皮膚接触】:疼痛、かぶれ、炎症 【摂食】:口腔灼熱感、流涎、嘔吐、筋力低下、振戦、呼吸困難、徐脈 | |
インドゴムノキ | クワ科 | 乳液 | かぶれ | ||
インドジャボク | キョウチクトウ科 | 根、根茎 | レセルピン | 嘔吐、神経麻痺、鎮静、血圧降下 | 根はインドの民間薬ではヘビの毒を消すといわれ使用されていた。 |
ウバタマ | サボテン科 | 全株 | メスカリン | 幻覚、心臓麻痺 | |
ウマノアシガタ | キンポウゲ科 | 全草、樹液 | プロトアネモニン | 皮膚刺激、口腔灼熱感、流涎、下痢、胃腸炎、幻覚、中枢神経麻痺 心停止 | |
ウマノスズクサ | ウマノスズクサ科 | 全草 | アリストロチン、マグノフロリン | 多量:呼吸困難、呼吸停止、血便 | |
ウメ | バラ科 | 葉、未熟な種子 | アミグダリン:青酸配糖体 | 人が食した場合体内にある酵素で青酸を生じ重症では死亡する。青酸カリと同様 | |
ウラシマソウ | サトイモ科 | 根茎 | 蓚酸カルシウム、サポニン他 | 【摂食】:口中で灼熱感、嘔吐、下痢や腹痛 【接触】:皮膚炎、かぶれ | |
ウルシ | ウルシ科 | 乳液 | ウルシオール | 皮膚かぶれ、炎症 | |
エゴノキ | エゴノキ科 | 果皮 | エゴサポニン | 苦味、口腔喉の刺激、胃のただれ、溶血作用 | 魚毒として利用される。 |
エゾトリカブト | キンポウゲ科 | 全草 | アコニチン系アルカロイド | 嘔吐、腹痛、下痢、不整脈、起立不能、血圧低下、痙攣、呼吸麻痺 | |
エニシダ | マメ科 | 全草、特に葉枝、種子 | スパルテイン、サロタミン、ゲニスティンなど | 皮膚炎症、嘔吐、頻脈、頭痛、運動神経麻痺、血圧降下 | |
エレファントイアー | サトイモ科 | カラジウム参照 | |||
エンジェルストランペット | ナス科 | チョウセンアサガオ参照 | |||
エンレイソウ | ユリ科 | 根茎 | テロイド系サポニン | 嘔吐、下痢、脱水 | 薬草としても使用されるが多食は避ける |
オオツヅラフジ | ツヅラフジ科 | 特に根茎 | シノメニン | 中枢神経麻痺、痙攣、多量摂取:死亡 | 種子を砕いて川に入れると魚が麻痺する猛毒。 |
オオルリソウ | ムラサキ科 | 茎や葉、果実の毛 | 発癌性アルカロイド | 接触:かぶれ | シカが食べない植物。 |
オキナグサ | キンポウゲ科 | 全草 | ヘデラゲニン | 接触:発泡 誤食:胃腸炎 多食:心停止 | |
オクトリカブト | キンポウゲ科 | 全草 | アコニチン系アルカロイド | 嘔吐、腹痛、下痢、不整脈、起立不能、血圧低下、痙攣、呼吸麻痺 | |
オシロイバナ | オシロイバナ科 | 茎、根、種子 | トリゴネリン | 嘔吐、下痢、腹痛 | |
オダマキ | キンポウゲ科 | プロトアネモニン | 胃腸炎、心臓麻痺 | ||
オニグルミ | クルミ科 | 未熟果皮と葉 | アレルギー物質(α、βハイドロユグリン、ユグロン、タンニン、クエン酸、リンゴ酸を含む | ウルシ様かぶれ | |
オニドコロ | ヤマノイモ科 | 根茎 | ジオスコリン/ジオスコレアサポトキシン | 嘔吐、胃腸障害、麻痺 | |
オニユリ | ユリ科 | ユリ類参照 | |||
オモト | ユリ科 | 全草、特に根茎 | ロディン、ロデキシンA、強心配糖体 | 強心作用、呼吸麻痺、運動麻痺、全身痙攣、重症で死亡 |
(2005.10.20)公開 | |||
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